床用塗料
フロアガードU ペースト工法(G3)
現在、工場床や倉庫床は、特殊運搬車等の走行により、過酷な条件にさらされています。
また、食品関連等の床面改修では、臭気等の面から問題を生じることがあります。
フロアガードUペースト工法は、それらの対策に適した、水性硬質ウレタンとセメント成分の複合的な反応硬化タイプの高機能次世代塗り床材です。
製品カタログはフロアガードUシリーズ共通です。
特長
- 耐摩耗性、耐衝撃に優れます。 水性ウレタン樹脂と骨材がバランスよく配合されており、リーチリフトやAGV自動搬送車等の特殊運搬車の走行にも耐えることができます。
- 臭気が少ない環境対応型の床材です。 水性のため、食品等への臭いの移り込みがなく、周辺環境への影響はほとんどありません。
- 工期が短縮できます。 フロアガードU ペースト工法は、下塗りと上塗りの2工程での施工です。
下塗り施工後、当日中に上塗りの施工が可能な1DAY2COATを実現し、大幅な工期短縮が可能となりました。 - 強力な密着力があります。 セメント配合タイプのため、素地コンクリートに対して極めて高い密着力があります。
- 汚染性、清掃性に優れます。 表面が硬く傷がつきにくいため、汚れが付着しにくく清掃性に優れます。
- 豊富なカラーバリエーションを選択できます。 お客様のご要望に応じた色彩をご提案できます。
- つやのある仕上がり
用途
- 耐摩耗性、耐衝撃性を要求される床
- 臭気を嫌う、稼働中の食品関連の床
- リーチリフト、AGV自動搬送車が走行する床
- 清潔性を保つため、定期的に水洗清掃を行う床
荷姿 <ペースト工法>
G-3工法(3mm厚) 上塗り材 フロアガードU G-3 13.5kgセット
混合比 主剤:硬化剤:骨材=3:3:7.5
主剤MFG(共通主剤) | 硬化剤G | 骨材G-3 |
---|---|---|
3kg | 3kg | 7.5kg |
石油缶入り | 3.2L角缶入り | 袋入り |
G-3工法 共通下塗り材 フロアガードU プライマー 20kgセット
混合比 主剤:硬化剤:骨材=1:1:3
主剤P | 硬化剤P | 骨材P |
---|---|---|
4kg | 4kg | 12kg |
石油缶入り | 4L缶入り | 袋入り |
※フロアガードU 促進剤 1kg
※フロアガードU 希釈剤 4.5kg
(※施工時に若干の臭気があります。)
基本物性
項目 | 試験結果 | 測定方法 |
---|---|---|
圧縮強度 | 40N/mm² | JIS R 5201 準拠(23℃ 7日養生) |
曲げ強度 | 15N/mm² | JIS R 5201 準拠(23℃ 7日養生) |
耐摩耗性 | 60mg | 日本塗り床工業会試験方法 NNK-004 2000 摩耗輪:CS-17 1kg 荷重 × 1000回転 |
付着強さ | 2.5N/ mm²以上(素地破壊) | 日本塗り床工業会試験方法NNK-005 2006 下塗り:フロアガードU P 基材:普通コンクリート |
衝撃強さ | ひびわれ、浮き、はがれない | 日本塗り床工業会試験方法NNK-002 2006 衝撃区分A 鉄球 1kg × 1m(10回以上) |
表面硬度(HDD) | 79 | JIS K 7215 準拠 |
耐薬品性
薬品 | 濃度(%) | 評価 | 薬品 | 濃度(%) | 評価 | 薬品 | 濃度(%) | 評価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
塩酸 | 10 | ○ | アンモニア | 飽和 | ◎ | 軽油 | – | ◎ |
30 | ○ | 次亜塩素酸ナトリウム | 5 | ◎ | ひまし油 | – | ◎ | |
硫酸 | 10 | ◎ | 重炭酸ナトリウム | 飽和 | ◎ | 砂糖水 | 飽和 | ◎ |
30 | ◎ | 塩化カルシウム | 飽和 | ◎ | 食塩水 | 飽和 | ◎ | |
硝酸 | 10 | △ | トルエン | – | ◎ | 醤油 | – | ◎ |
30 | × | キシレン | – | ◎ | りんご果汁 | – | ◎ | |
燐酸 | 10 | ◎ | アセトン | – | ◎ | 牛乳 | – | ◎ |
30 | ◎ | ホルマリン | – | ◎ | 乳酸飲料 | – | ◎ | |
酢酸 | 10 | ○ | ラード | – | ◎ | ケチャップ | – | ◎ |
30 | ○ | バター | – | ◎ | 清酒 | – | ◎ | |
乳酸 | 10 | ○ | マーガリン | – | ◎ | ビール | – | ◎ |
30 | ○ | 生クリーム | – | ◎ | あん | – | ◎ | |
クエン酸 | 10 | ○ | モーターオイル | – | ◎ | 炭酸飲料 | – | ◎ |
水酸化ナトリウム | 10 | ◎ | ガソリン | – | ◎ | 白菜浅漬け | – | ◎ |
30 | ◎ |
当製品の基本物性を有する評価をしており、条件により若干、変色・白化を起こす場合があります。
試験方法:JIS A 5705に準拠した48時間スポット試験。
評価基準:◎ 異常なし、○ 白化変色小、△ 白化変色大、× 不良(軟化・浸食)
施工仕様 <ペースト工法> 「G-3工法(3mm厚)」
工程 | 製品名 | 希釈剤 | 希釈量 (重量%) | 塗布量(kg/m²) | 施工要領 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 下地処理 | – | – | – | – | コンクリート打設後1ヶ月以上経過していることを確認する。素地に付着している土、泥、汚物等を取り除き、またレイタンス、エフロレッセンスをポリッシャーサンダー等で完全に取り除く。特に油汚れは塗料の付着不良を起こすため、完全に取り除く。既存塗膜に水性硬質ウレタン以外の旧塗膜および、表面強度の無い材料(段差修正材等)は完全に取り除き、研磨機等で平滑な面を作る。欠き込み目地は、壁際や役物周辺など施工部位の端部に行う。目地の目安は、幅5mm×深さ5mmとする。 |
2 | 下塗り | フロアガードU プライマー | 専用希釈剤 | 0~2 | 2.0 | 主剤Pに所定量の促進剤を混合し、硬化剤P、骨材Pを加えた後、電動撹拌機にて均一になるまで30秒~1分程度撹拌する。希釈を行う場合には、30秒程度撹拌した後、所定の希釈剤を加え、さらに30秒~1分程度撹拌する。材料混合後は速やかに床に材料を撒き、金ごてで3回程度返しながら、しごくように塗布する。塗装面にしっかりと金ごてが当たるよう、目地や不陸にはしっかりと材料が詰まるように塗布する。容器中では骨材分が沈殿しやすいため、良く混ぜながら使用する。 |
3 | 上塗り | フロアガードU G3 | 専用希釈剤 | 0~3 | 3.0 | 必ず、下塗りの表面タックがなくなってから塗装を開始する。下塗り表層に生じたピンホールはエポキシパテ材等で埋め戻す。エポキシパテ使用の際は、主剤:硬化剤の混合量を厳守する。また埋めきれない欠損、目地等にエポキシパテ材を充填する場合は超速硬パテ材(5分硬化タイプ)を使用しないこと。 主剤MFG 3kgに所定量の促進剤「G・P専用」を混合し硬化剤G 3kg、骨材G-3 7.5kgを加えた後、電動撹拌機にて均一になるまで60秒~90秒程度撹拌する。希釈を行う場合には、30秒程度撹拌した後、所定量の専用希釈剤を加え、さらに30~60秒程度撹拌する。 |
※仕様の詳細については、ご使用前に必ず施工仕様書等でご確認ください。
※施工温度により、フロアガードU促進剤や希釈剤が必要となります。
製品カタログはフロアガードUシリーズ共通です。